禁煙外来とは

禁煙のイメージ写真

禁煙外来は、喫煙習慣をやめたい人を対象に設けられた専門外来です。なかなかやめられない原因は、ニコチンのもつ強い依存性が原因です。

医師が患者様の喫煙状況をきちんと把握した上で、禁煙補助薬の処方をしながらアドバイスし、スタッフ一同でサポート致します。

一定の条件を満たせば、健康保険を使った禁煙治療が受けられます。

禁煙のメリット

  • 肌がきれいになる
  • 血圧や脈拍が正常値に近づく
  • 心臓発作の可能性を減らす
  • 味覚や嗅覚が改善する
  • 咳や喘息が改善し、気道の自浄作用が改善する
  • 風邪やインフルエンザなどの感染症に罹りにくくなる
  • 肺の機能が改善する
  • 肺がんなどのリスクが減る
  • 家族の喘息が改善する など

治療について

禁煙外来の治療は、2種類あります。

ニコチンパッチ(貼り薬)

ニコチンパッチによる治療とは

皮膚からニコチンを吸収させて禁煙時の離脱症状を和らげる、貼るタイプの禁煙補助薬です。禁煙開始時のイライラや集中困難といったつらい症状を軽減し、禁煙を成功に導く目的で使います。

こちらは、本人の吸わないという意志が肝心になります。

特に治療開始一週間が治療成功するかどうかの要となります。しだいに、タバコのにおいに拒否反応が出てくるようになります。そうなれば、治療成功に至る可能性は高いです。

ニコチンパッチは、一定期間おきに少しずつ減量していきます。最終的に、ニコチンパッチを使わなくても、禁煙を続けられることが治療のゴールとなります。

チャンピックス(内服)

チャンピックスによる治療とは

チャンピックスは飲むことで、脳内にあるニコチン受容体に結合し、少量のドーパミンを放出させるので、ニコチン切れの症状が出にくくなります。また、チャンピックスを服用中にタバコを吸っても、ニコチン受容体が先にチャンピックスと結合していることにより、ニコチンを受け付けない身体になっているので、タバコ自体が美味しく感じにくくなります。

この作用により禁煙しやすいと言われています。

副作用として、約1割の方に吐き気がありますが、程度は軽く、吐き気が原因で、治療を中断する方はほとんどいませんので、ご安心下さい。

スケジュールについて

ニコチンパッチによる治療のスケジュール

禁煙外来のスケジュール

チャンピックスによる治療のスケジュール

1週目

1~3日目 0.5mgを1日1回内服。

4~7日目 0.5mgを1日2回(朝、夕食後内服)

2週目

8日目に禁煙を開始します。

8~14日目1mg錠を1日2回(朝、夕食後内服)

12週目チャンピックスの内服は終了です。

受診のタイミングは、ニコチンパッチの受診タイミングと同じになります。

禁煙のイメージ写真

注意

いずれの治療も原則1年以内に健康保険を使用して禁煙治療を行った方は適応になりません。確実に1年以上経過してから受診相談して下さい。